こんにちは。
今日は化学blogをやっていこうと思います。
皆さんの飲んでいる、固形製剤の添加剤固形製剤用の添加剤には、賦形剤、崩壊剤、結合滑沢剤、コーティング剤などが使われています。
まず、賦形剤は、かさを与えることで、製剤時の取り扱いや服用を容易にすることができます。例としては、乳糖、結晶セルロース、デンプン類があります。
崩壊剤は、錠剤が消化管液で崩壊するのを促進し、吸収をよくするために添加されます。例としては、低置換ヒドロキシプロビルセルロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウムなどがあります。
そして、結合剤は、造粒や打錠の際に、粉末を結合させるために添加されます。例としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、カルメロースナトリウム、ヒプロメロース、結晶セルロース(直接打錠用の結合剤)があります。
最後に、滑沢剤は、粉体の流動性の改善を目的として添加されることもあります。例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸力カルシウム、タルク賦形剤崩壊剤結合剤滑沢剤などがあります。
コーティング剤は、主薬の匂いや苦味を隠したり、製剤の強度を高めるために添加されます。大きく、フィルムコーティングとシュガーコーティング(糖衣)に分けられます。
代表的なフィルムコーティング剤として、
徐放性コーティング剤の、エチルセルロース、アミノアルキルメタクリレートコボリマー
胃溶性コーティング剤の、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース
腸溶性コーティング剤の、メタクリル酸コポリマー、ヒプロメロースフタル酸エステル
などがあります。
シュガーコーティング(糖衣)の特徴は、
フィルムコーティングに比べて、多くの工程を要すること。
フィルムコーティングに比べて、手間が掛かること。
素錠への水分の移行を防ぐために、防水膜で被覆した後に行われること。
が挙げられます。