呼吸って何?
- 2020.07.14
- 化学
こんにちは。
今日はお久しぶりの化学blogをやっていきたいと思います。
皆さんは日常的に無意識に呼吸をしていますよね。また、運動した後など、呼吸が苦しい、と言ったりしませんか?では、呼吸とは実際どこで何をしているのでしょうか?
そんなの簡単だ!肺で二酸化炭素と酸素を交換しているんだよ!と思う方が多いかもしれません。もちろん正解です。しかし、呼吸の働きはそれだけではないのです。
だいたい、成人が平静時に行う1分間の呼吸回数は16回ほどです。高校生の年齢くらいですね。そして、1回の呼吸で取り入れられる空気の量はだいたいペットボトル1本分です。1日では1から2リットル以上の空気を取り入れているのです。福沢諭吉さん以上なんだな~と思っておいて下さい。
ではまず、肺の構造から説明していきます。
肺は、気管の右側にある右肺と左側の左肺に分けられ、それぞれ右は3つ、左は2つのブロック(葉)から構成されています。どちらがどっちかわからなくなったら、「右(みぎ)さんが左にRUN」(右3葉、左2葉、Lung)と思い出してくださいね。そして、喉から肺に繋がる気管は、右と左の気管支に分かれ、肺に繋がっています。このとき、X線写真を見てみると、右の方が傾斜角度が急で、太さも太いことがわかります。このため、誤飲した異物は右の気管支に落ちやすくなっています。皆さんも慌てて飲み物を飲むとむせたりしますよね。このとき、右気管支に引っかかっているかもしれませんね。
では次に呼吸についてお話していこうと思います。呼吸は内呼吸と外呼吸に分けられます。外呼吸とは、皆さんが想像する呼吸のことです。外気を肺内に取り込み、肺胞気と血液の間で行われるガス交換です。内呼吸とは、血液と組織の間で行われるガス交換です。外呼吸によって血液に入った酸素は、拡散し、その97%が赤血球のヘモグロビンと可逆的(くっつくことも離れることも可能)に結合します。酸素と結合したヘモグロビンを含む赤血球は、体循環に入ります。そして、組織の近くに来ると、酸素はヘモグロビンから離れて、組織に移行する(内呼吸)のです。
この外呼吸と内呼吸をあわせて呼吸と呼んでいます。
これからは、「呼吸って何?」と聞かれた際には、取り込んだ酸素を肺胞から血液中に取り入れ、体循環によって様々な組織に運んだ後、いらない二酸化炭素を組織の細胞から受け取って、肺を介して排出する!と答えましょう!笑。
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