お酒に弱い日本人!?

お酒に弱い日本人!?

こんにちは。

 

日本人は海外の人に比べてお酒が弱いイメージがありませんか?

2019年には日本にラグビーブームが訪れました。南アフリカやイングランドではラグビー人口も多いですが、熱烈なファンも多いです。観戦してるシーンを見ても皆さんビールを飲みながら応援していました。ラグビーシーズンにはものすごい量のビールが売れるそうです。このように海外の人はかなりお酒が強いイメージありますよね。では、なぜ日本人にはお酒が弱いイメージがあるのでしょうか。

 

 

その理由を考えるのにはまずお酒の代謝のされ方から勉強していきます。お酒を飲むと、アルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素の働きにより、アセトアルデヒドに分解されます。そして、アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素の働きによって無害な酢酸に分解されます。このようにしてお酒は代謝され、最終的に尿や呼気から排出されるのです。お酒を飲んだ次の日の尿の臭いが強いと感じたことはありませんか?これは分解された酢酸によるものなのです。

この酵素は、遺伝的に個人差があり、日本人には欧米人と比べて、この働きの弱い人が多いそうです。アセトアルデヒド脱水酵素は、遺伝によって働き方が3種類のタイプに分けられます。この酵素の活性が充分にある(NN型)、NN型の1/16の活性しかない低活性型(ND型)、ほとんど活性のない(DD型)です。欧米の人々にはND型やDD型はほとんど存在しませんが、日本人の半数以上はND型やDD型だと言われています。

また、比較的体格の大きい欧米人は、アルコールを分解する肝臓も大きく、そのような処理能力の違いでもお酒の強さに差が出るそうです。

 

これらのことを踏まえると、日本人にも海外の人と同じくらいお酒に強い人もいますし、海外の人の中にもお酒を飲めない人がいることになります。人種やイメージでお酒が飲めるかどうかを決めずに、みんなが楽しく、適量を飲めるよう配慮することが大切ですね。