新興感染症と再興感染症

新興感染症と再興感染症

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

感染症の中でも、新興感染症再興感染症という言葉を聞いたことはありますか?

新興感染症とは、1990年にWHOにより下のように定義されました。
「かつては知られていなかった、この20年間に新しく認識された感染症で、局地的に、あるいは国際的に公衆衛生上の問題となる感染症」です。つまり、1970年以降に知られるようになった感染症のことです。現在は30種類以上発生していて、国内ではその8割が確認されています。
発生原因としては、自然環境下で野生動物と接触し、未知の病原体に感染する機会が増加したこと、交通の発達、グローバル化による風土病の拡散、インフルエンザなど、新型が発生しやすい病原体があること、医療技術の進歩による病原体の新発見と認識などが原因としてあげられます。例えば、ロタウイルス、エボラウイルス、カンピロバクター・ジェジュニ、C型肝炎ウイルス、鳥インフルエンザウイルス、SARS・MARSコロナウイルスなどがあげられます。

 

次に、再興感染症とは、1990年にWHOによる定義は下の通りです。
「かつて存在した感染症で公衆衛生上ほとんど問題とならないようになっていたが、近年再び増加してきたもの、あるいは将来的に再び問題となる可能性がある感染症」です。一旦制圧したのに、なぜ感染症が再度増加すらのでしょうか。これは、耐性菌の増加、地球温暖化による生態系の変化、交通手段の発達、病原性の強毒化・感染力の強化などが理由となります。例えば、デングウイルス、狂犬病ウイルス、結核菌、トキソプラズマ、エキノコックスなどがあげられます。

 

以上が新興感染症と再興感染症の説明です。