標準予防策

標準予防策

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

感染の予防策には、全ての患者のケアに適用される、標準予防策と、感染経路遮断のための予防策である、感染経路別予防策があります。

今回の記事ではこの2つについてそれぞれ説明していこうと思います。

標準予防策は、感染症の有無にかかわらず、全ての患者のケアに適用され、患者の湿性生体物質を感染源とみなした対応をします。湿性生体物質とは、血液や汗以外の体液のこと(唾液、鼻汁、痰、腹水、胸水、涙、母乳など)です。また、排泄物や傷のある皮膚、粘膜のことも含みます。

大きく分けると3種類あります。

1つ目は、手指衛生(手洗い)です。手袋の有無にかかわらず、湿性生体物質に触れた後は手洗いをします。また、各病室、清潔区域に流水式手洗いを設置したり、消毒用アルコール製剤も設置します。

2つ目は、個人用御具の使用です。手袋、ガウン、マスクを着用し、皮膚、衣類、粘膜を保護します。

3つ目は、環境対策です。頻回に使用する機材(体温計など)の適正な清潔操作、針刺し事故防止策、個室収容、消毒薬・抗菌薬の適正使用などがあげられます。

他にも、医療従事者のワクチン接種などもあります。