病院での感染対策

病院での感染対策

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

医療機関はどのようにして感染源・感染経路に対する対策を行っているのでしょうか。大きく分けると6個あります。

 

①患者との接触回避(ゾーニング、学級閉鎖、就業停止、都市閉鎖など)
②防護具(マスク、手袋、防護具、コンドームなど)
③消毒(化学的または物理的方法により、病原体を不活化すること。)
④滅菌(非病原体を含む全ての微生物を死滅させること。)
⑤感染症有無検査(輸血の安全性対策、感染症のPCR検査・抗原検査・抗体検査など)
⑥検疫(保菌者、感染者の入国禁止、隔離など)

 

また、院内感染対策として、院内感染対策策定のためのガイドラインというものが2007年の医療法改正により、全ての医療機関において、医療の安全を確保するための指針の策定・措置が管理者に義務付けられました。

例えば、院内感染対策委員会(ICC)と完全統御チーム(ICT)の設置と運営があげられます。
ICCは、感染対策に課する病院長の諮問機関です。院内の総合的な感染対策を行うための権限を持ちます。
ICTは、医師・看護師・薬剤師・検査技師・事務職員などで構成され、ICCの下部組織として、患者・家族・職員を感染から守ること、医療の質の改善をすること、資源の有効活用をすること、などの院内感染対策活動を実践的に遂行していく組織です。

ここで、薬剤師は、抗菌薬の使用実績の把握、患者の状態や菌培養の結果により、薬効評価を行い、適正な薬剤選択に関与すること、消毒薬の選択・評価を行うこと、院内の衛生管理に寄与することなどを行います。

 

このようにして、病院内の様々な職種の人が一丸となって感染症を予防しようと動いているのです。