脂質異常症とは?

脂質異常症とは?

こんにちは。

今日は化学blogです。

脂質異常症です。

【病態】

体内に脂質が異常に溜まってしまってる状態のことです。

【原因】

①生活習慣によるものです。

例えば、過食、脂肪過剰摂取、運動不足、肥満、喫煙などが挙げられます。

②遺伝性のものと、続発性のものがあります。

続発性とは、ある病気にかかっていることが原因で脂質異常症が引き起こされている状態です。糖尿病や、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群などがあげられます。なんとなく、糖尿病だと脂質異常症になりやすそうなイメージはつきますよね。

ネフローゼ症候群は、通常なら尿に出ることのないタンパク質がダダ漏れになっている状態のことです。これにより、低タンパク血症になり、浮腫がおきます。また、腎臓が悪いだけで、肝臓は正常なので、ダダ漏れになってしまったタンパク質を肝臓が頑張って作ろうとしてしまい、その際に、リポプロテイン粒子も作ってしまいます。このため、コレステロールの合成が高まって、血中コレステロールが上昇してしまいます。

【基準】

脂質異常症の基準は3種類あり、LDLコレステロールが140mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl未満、トリグリセライドが150mg/dl以上、これらのどれかが当てはまると脂質異常症とされます。

LDLコレステロールとか、HDLコレステロールとか聞いたことありませんか?いわゆる悪玉コレステロールと善玉コレステロールのことです。コレステロールは、血液中の80%が肝臓で合成されており、肝臓で合成されたコレステロールらLDLになって末梢組織は運ばれていきます。末梢組織で余ったコレステロールはHDLにのって肝臓は戻るというサイクルをしています。

そのため、なるべく少ないLDLとなるべく多いHDLがいいとされています。