肺炎について

肺炎について

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

今日は肺炎(肺胞性肺炎)についてまとめていこうと思います。

 

・概念

肺胞性肺炎とは、細菌やウイルス、真菌、原虫などの病原性を持ったものの感染により、肺胞腔内を中心とした炎症をいいます。多くが細菌性です。

 

・分類と治療

①市中肺炎

病院外で普段の生活を送っている中で感染したものです。多くは、インフルエンザ菌や肺炎球菌が原因になります。最も多いものが、肺炎球菌性肺炎で、市中肺炎の半分近くを占めます。重症になりやすく、死亡例も多いです。第一選択薬として、ペニシリン系の抗菌薬を使います。次に、インフルエンザ菌性肺炎です。こちらは、肺炎以外にも、急性喉頭炎、髄膜炎を起こすことがあります。こちらもペニシリン系抗菌薬を使い、他にはセフェム系も使います。最後に、マイコプラズマ肺炎です。こちらは流行っていると言うニュースが出回りますよね。市中肺炎の30から40%を占めます。乾いた激しい咳が特徴的です。βラクタム系の抗菌薬は効かないため、マクロライド系の抗菌薬を使います。

②院内肺炎

入院している患者さんは基礎疾患を持っています。糖尿病や癌、AIDS、外科的手術後などです。また、ステロイドや免疫抑制薬などを使用していて免疫力が下がっている患者さんもいます。このような免疫が低下している患者さんが病院で感染した肺炎のことを院内肺炎と言います。多くがMRSAによるものです。こちらはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌というもので、多くの抗菌薬に耐性を示す菌です。免疫低下している人に感染しやすい菌です。バンコマイシン、アルベカシン、テイコプラニン、リネゾリドが有名な治療薬です。

 

以上が肺胞性肺炎のまとめです。