肝硬変について

肝硬変について

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

今日は肝硬変についてまとめていこうと思います。

 

・概念

肝臓全体が繊維性結合組織の隔壁をもつもので置き換えられた状態です。原因としては、C型肝炎ウイルス感染が最も多いと言われています。

 

・病態

大きく分けて2種類の病態があります。

まずは、門脈圧の亢進です。肝硬変により肝臓内の血流が悪化すると門脈への圧力が上がり、腹腔内の毛細血管への圧も上がります。すると、体が浮 浮腫んだり、腹水になります。体が浮腫むと、循環が悪くなるため、腎臓の血流量が低下し、アルドステロンの分泌が亢進してしまいます。つまり、血圧を上げる働きをしてしまいます。また、肝硬変で肝臓の機能が低下すると、肝臓の機能であるタンパク質の合成も低下します。すると、血液を固める因子も減り、血が固まりにくくなる、出血傾向になってしまいます。また、アルブミン(肝臓が作るタンパク質の1つ)の合成も低下するため、血管内と細胞での浸透圧の均衡が保たれなくなり、浮腫んだり、腹水になります。

さらに、肝機能が低下することで、アミノ酸の代謝も遅くなってしまったり、アンモニアを解毒することができなくなるため、体内でのアンモニア濃度が上がり、肝性脳症になることがあります。

 

・治療

肝硬変は不可逆的、つまり今の状態より良くなることはないとされている疾患であるため、対症療法が中心です。まず、肝性脳症が発症した場合にはその治療を優先します。

肝性脳症の際は、ラクツロースを投与することで、腸内細菌により乳酸となり、腸管内のpHを低下させ、肝性脳症の原因となるアンモニアを抑制します。また、カナマイシンという抗菌薬もアンモニア産生菌の増殖を抑制することで肝性脳症を改善します。

浮腫や、腹水にも対処が必要です。これは利尿剤を入れて、おしっこを出すことで改善します。

 

以上が肝硬変のまとめです。