こんにちは。
今日は化学blogをやっていこうと思います。
今日は骨粗鬆症についてまとめていこうと思います。
・概念
骨粗鬆症は骨の強度の低下により骨折のリスク増加を起こす骨の疾患です。骨密度の低下以外に、既存の骨折や喫煙、アルコール多飲、こうれい、ステロイド薬の長期投与などが危険因子としてあげられます。
・分類
日本の骨粗鬆症の90%が原発性骨粗鬆症と言われています。原発性骨粗鬆症は、基礎疾患がないもので、閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症に分けられます。閉経後骨粗鬆症は、閉経することにより、エストロゲンの分泌が低下することで骨吸収が増加することで骨が脆くなりやすく、起きます。老人性骨粗鬆症は、高齢になることで腎機能が低下し、ビタミンD3の活性が弱くなることでカルシウムの吸収量が減り、骨の形成がされにくくなることで起きます。
他には、少ないですが、慢性腎不全やバセドウ病などのホルモンによる疾患、ステロイド薬の長期投与などに続いて起きる続発性の骨粗鬆症もあります。
・治療
ビタミンD3の活性が弱くなっている老人性骨粗鬆症に対して、活性型ビタミンD3製剤を投与することで治療していきます。エストロゲンの分泌が低下した場合には、選択的エストロゲン受容体調節薬(SEAM)を投与することで、骨に対してはエストロゲンと同じ作用を示すようになります。しかし、血栓が起きるリスクがあるため、血栓症の既往がある場合には投与できません。また、骨の吸収を抑制するビスホスホネート薬もあります。
以上が骨粗鬆症のまとめです。