高尿酸血症について
- 2021.08.31
- 化学
こんにちは。
今日は化学blogをやっていこうと思います。
今日は高尿酸血症についてまとめていこうと思います。
・概念
血液中の尿酸値が持続的に高い状態のことを言います。高尿酸血症を基礎に、急性関節炎を起こした状態を痛風発作といいます。
尿酸はプリン体の最終代謝産物ですが、プリン体の産生過剰型と排泄低下型に分けられます。
産生過剰は、プリン体を多く含む食品を過剰に摂取したり、激しい運動を行うことで起きます。骨髄増殖疾患や悪性腫瘍性疾患では核酸代謝が亢進しているため、大量のプリン体から尿酸が合成され、高尿酸血症が起きやすくなります。
排泄低下は、高尿酸血症全体の過半数を締め、遺伝や肥満が関係しています。慢性腎臓不全やチアジド系利尿薬など尿酸の排泄が低下する疾患や薬剤によっても起きます。
・治療
原因により、尿酸の生合成阻害薬と、排泄促進薬に分けられます。前者は、キサンチンオキシダーゼ阻害により、尿酸の生合成を阻害します。慢性腎不全の場合にも使うことがあります。排泄促進薬は、水分をたくさん取ること、尿をアルカリ性にすることが必要になってきます。これは尿路結石の予防のためです。こちらの薬は重篤な腎障害の患者さんには禁忌になっています。
以上が高尿酸血症のまとめです。