アセトアミノフェンとアルコール

アセトアミノフェンとアルコール

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

今日は皆さんが飲む機会が多いのではないかと思う、アセトアミノフェンについてです。これは解熱鎮痛剤で、商品名だと、カロナール錠やタイレノール錠として薬局で見かけるのではないでしょうか。最近では新型コロナウイルスの予防接種の副反応の発熱や頭痛で飲む方もいると思います。

このアセトアミノフェンの添付文書を見ていると、多量のアルコールと併用する時には注意が必要となっていました。まず、薬を飲むような体調不良時にたくさんのアルコールを飲むことなんてほとんどないのでは・・・?と思いますが、なぜ注意が必要なのか考えてみました。

アルコールは体内の代謝酵素のCYP2E1を誘導してしまいます。この代謝酵素が増えるとアセトアミノフェンは有毒なものに変換されやすくなってしまい、有毒なものが増えると肝臓に障害を起こす可能性があるのです。

 

もちろん少し飲んだからといってビクビクする必要もないと思いますが、避けることが出来るなら控えたほうが良いですよね。体調が悪いときは、出来る限り、栄養バランスの取れた食事をして、ゆっくり休むことが良いですね。