タケキャブって何?
- 2021.05.28
- 化学
こんにちは。
今日は化学blogをやっていこうと思います。
今日紹介するお薬は、タケキャブです。私が薬局実習していたところではよくタケキャブが処方に入っていました。初めの方は、よく胃腸薬でタケキャブが出ているけど、これは何なんだ、と思い、調べてみました。
タケキャブはボノプラザンという、プロトンポンプ阻害薬です。しかし、私の知っているプロトンポンプ阻害薬は、~プラゾールが語尾についている薬ばかりでした。例えば、ネキシウムカプセルとして出回っている、エソメプラゾールや、タケプロンODとして出回っている、ランソプラゾールなどです。プロトンポンプ阻害薬は、プロトンポンプを阻害することで、胃酸の分泌を抑える薬です。しかし、調べてみると、タケキャブと他のプロトンポンプ阻害薬ではいくつか違いがあるそうです。
まず、プロトンポンプ阻害薬は酸によって効果を示す形に変換され、プロトンポンプを阻害します。それに対して、タケキャブは、酸によって変換されることなしにプロトンポンプを阻害できます。したがって、タケキャブのほうが早く効くことになります。
また、基本的にプロトンポンプ阻害薬は、長い間胃酸に中でとどまっていることができないので、腸溶錠(胃酸に強くなるようコーティングしている)の状態にしています。しかし、タケキャブは胃酸という強い酸性下の中でも長い時間残っていることができます。
ここまでは、タケキャブのいいところばかりでしたが、タケキャブにも欠点があります。
それは、比較的新しい薬なのでジェネリックがなく、他のプロトンポンプ阻害薬よりも値段が高くなっています。値段のことも考慮するなら、他のプロトンポンプ阻害薬でも問題ないのかなどを考慮して選んでもいいかもしれませんね。
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