タバコが薬の濃度を変える?

タバコが薬の濃度を変える?

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

タバコは体に悪いイメージは皆さんありますよね?喫煙は様々な病気のリスクとなるだけではなく、薬の血中濃度にも影響することがあります。

 

それは、タバコには薬の代謝に関わるCYP1A2を誘導する作用があるからです。代謝酵素が誘導された場合、薬は思っているよりもすぐに代謝されてしまうことになります。したがって、血中濃度が下がってしまい、期待した効果が出ない可能性があります

例えば、テオフィリンやオランザピン、プロプラノロール、ラメルテオンなどです。病院や薬局で喫煙歴や1日に吸う量を聞かれるのはこのためでもあります。

 

また、実習中に投薬した薬に、ヤーズフレックスがありました。これは、生理に関係する薬で、生理不順や、生理が重くて辛い場合に使われます。この薬は、30歳を超えている場合、喫煙と血栓症が関係していることがあると教えてもらいました。そのため、タバコを普段吸っているかを確認してね、と教えてもらいました。

 

このように、タバコには、色々な影響があるので、ドクターや薬剤師さんにしっかり伝えておきましょう。