タバコが薬の濃度を変える?
- 2021.05.28
- 化学
こんにちは。
今日は化学blogをやっていこうと思います。
タバコは体に悪いイメージは皆さんありますよね?喫煙は様々な病気のリスクとなるだけではなく、薬の血中濃度にも影響することがあります。
それは、タバコには薬の代謝に関わるCYP1A2を誘導する作用があるからです。代謝酵素が誘導された場合、薬は思っているよりもすぐに代謝されてしまうことになります。したがって、血中濃度が下がってしまい、期待した効果が出ない可能性があります。
例えば、テオフィリンやオランザピン、プロプラノロール、ラメルテオンなどです。病院や薬局で喫煙歴や1日に吸う量を聞かれるのはこのためでもあります。
また、実習中に投薬した薬に、ヤーズフレックスがありました。これは、生理に関係する薬で、生理不順や、生理が重くて辛い場合に使われます。この薬は、30歳を超えている場合、喫煙と血栓症が関係していることがあると教えてもらいました。そのため、タバコを普段吸っているかを確認してね、と教えてもらいました。
このように、タバコには、色々な影響があるので、ドクターや薬剤師さんにしっかり伝えておきましょう。
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