センノシドが就寝前なのは・・・?

センノシドが就寝前なのは・・・?

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

今日は実習の際に実際に患者さんとドクターとやり取りがあったものです。センノシドという大腸刺激性の下剤があります。この薬は就寝前に飲むものなのですが、ある患者さんは就寝前だと飲み忘れることがあるから、夜ご飯の後の薬と一緒に飲みたいが、いいのか?と聞いてきました。

まず、この薬は、就寝前に飲むことが基本です。というのも、この薬は、大腸を刺激することで、大腸の蠕動運動を亢進させて便の流れを良くします。ただ、この薬の効果は8時間から10時間後に出ます。したがって、就寝前に飲むことで、朝起きたときにちょうど排便できるようにされているのです。

 

 

この患者さんは、聞いたところによると、夜ご飯を18時頃に食べるそうです。また、センノシドを飲み忘れている状態でも、便秘でお腹が苦しくなることはないとおっしゃっていました。この患者さんが夕食後にこの薬を飲んでしまうと夜中の2時や3時頃に便意が来てしまい、起きることになってしまいます。毎日トイレで夜中に目覚めることはなかなか大変ですよね。また、毎日飲めていない状態で排便できているなら、飲む時間を変えて毎日飲んでしまうと、反対に下痢になってしまう恐れもあります。

 

 

このことをドクター、患者さんと話し合った結果、今のままの就寝前の処方で変えないことになりました。もし今後便秘が辛くなったら、浣腸液などで早急に出し、効果の出る時間の違う薬に変えてみることも可能ということになりました。

 

このように、薬の服用時間は意味があって決められていることもあるので、勝手に変えないように気をつけましょう。