グレープフルーツは意外に気をつけるべき?

グレープフルーツは意外に気をつけるべき?

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

今日はグレープフルーツと関係のあるお薬を紹介していこうと思います。薬とカフェイン、薬とタバコは何となく関係がありそうだな、と思う方は多いと思います。しかし、他にも気をつけないといけないお薬は色々あるのです。その中でも代表的なものがグレープフルーツなのです。きっと薬学生なら初期の初期でこの相互作用について学ぶと思います。

 

グレープフルーツには、フラノクマリンという成分が含まれており、CYP3A4という薬を代謝する酵素を阻害してしまいます。このCYP3A4は多くの薬の代謝に関与しており、薬の相互作用を学ぶ上では欠かせません。

 

 

そもそも代謝とは、薬の構造を変えることです。そして、代謝されると、薬の効果がなくなっていきます。つまり、グレープフルーツに含まれる成分によって代謝が阻害されると、薬の濃度が高くなってしまい、期待した効果よりも強く出てしまいます。これは副作用を引き起こす原因にもなってしまいます。

 

例えば、高脂血症の治療薬の、アトルバスタチンや、血圧を下げるお薬の、ニフェジピンなど、他にも様々あります。

また、グレープフルーツ以外にもフラノクマリンが含まれているものとして、夏みかん、はっさく、ライムなどがあります。もし、薬剤師さんに、グレープフルーツなどを取りすぎないようにしてね、と言われた際には、気をつけてみてください。どうしても柑橘系が取りたかったら、オレンジジュースは大丈夫なので試してみてください。