横になってはいけない薬？

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

お薬には、種類によって色々な注意事項があります。今日は飲んだあとに横になってはいけないものを紹介したいと思います。それがビスホスホネート系のお薬です。

ビスホスホネート系のお薬には、リセドロン酸ナトリウム水和物、ミノドロン酸水和物、アレンドロン酸ナトリウム水和物などがあります。商品名では、ベネットや、ボノテオ、フォサマックなどがあります。私が薬局実習していた店舗では、数あるビスホスホネート系のお薬の中でもこのあたりがよく処方されていたように感じます。

ちなみに、これらの薬は、骨粗しょう症の治療薬です。この薬を患者さんに渡す際、必ず確認することとして、「飲んだあとに横になってはいませんか？」がありました。

これらの薬は、服用してから30分は横になってはいけないのです。

では、なぜなのでしょうか。

これらの薬の副作用として、食道潰瘍や食道炎があります。この症状は、食道にビスホスホネート製剤が長く留まることで起きるとされています。それを防ぐために、横にならないこと、そして、コップ１杯の十分な水で飲むことが大切なのです。

ちなみに、この薬は、起きてすぐに飲むように指導します。それは、食べ物の中のカルシウムと反応して吸収されにくくなってしまうからです。そのため、起きてすぐに飲んで、30分は横にならない、食事もしないことが大切です。