血液凝固系2

血液凝固系2

前回の記事では怪我をした時に血管が塞がる方法を紹介しましたが、血が固まるだけでは、血管は詰まってしまいます。そこで、人の体には、血液をサラサラにする働きがあります。

 

それが線溶系です。これは、フィブリンがプラスミンによって溶解される流れのことをいいます。プラスミノーゲンアクチベーター(PA)は、プラスミノーゲンからプラスミンへの反応を促進させます。

 

そして、プラスミノーゲンアクチベーター(PA)には組織型PA(t-PA)とウロキナーゼ型PA(u-PA)が存在します。組織型PA(t-PA)はフィブリンに親和性が高く。フィブリン血栓上でプラスミノーゲンを活性化させることでフィブリン血栓を溶解させます。アルテブラーゼ、モンテプラーゼが代表的な薬物です。

 

ウロキナーゼ型PA(u-PA)はフィブリンに親和性が低く、循環血液中でプラスミノーゲンを活性化させることで全身の線溶系活性を充進させます。

 

 

 

このように、薬品でも血液はサラサラになっているのです。