認知症1

認知症1

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

認知症と一言で表しても、大きく分けて3種類あります。それが、アルツハイマー病、脳血管性、レビー小体型です。今回の記事では、まず、アルツハイマー病認知症について話していこうと思います。

 

 

アルツハイマー型認知症は、大脳皮質が萎縮する進行性、不可逆性の脳疾患です。側頭葉の内側にある海馬から萎縮が始まります。

 

この認知症は、加齢に伴い増加し、またパーキンソン病よりも有病率が高く、女性で多い傾向にあります。

しかし、原因は不明であり、遺伝によるものとして、家族性アルツハイマー病が挙げられます。

 

この病気の病理学的所見として、

・神経細胞外に老人斑が出現すること。

・神経細胞内に神経原線維変化が見られること。

・大幅皮質の藤縮

・脳室の拡大

・Ach減少

・NMDA受容体の過剰な活性化

などがあげられます。

 

症状は大きく、核症状周辺症状(BPSD)に分けられます。

アルツハイマー病の症状は緩徐に進行するところが特徴で、初期には見当識障害や短期記憶の障害が起こります。そして、進行するにつれて長期記憶や騒下機能が障害されます。

 

残念なことに、現在、根本的な治療法はないため薬剤による対症療法が行われています。例えば、ドネペジル、ガランタミン、メマンチン、リバスチグミンなどを使っています。

 

 

次回の記事では、他の2つの認知症について紹介していこうと思います。