骨粗鬆症治療薬

骨粗鬆症治療薬

こんにちは。

 

今日は化学blogをやっていこうと思います。

骨粗軽症とは骨密度が低下したり骨質が劣化することで骨が脆くなり骨折しやすくなる病気のことを言います。

 

骨が脆くなる原因として、

・エストロゲンの分泌低下

・副甲状腺ホルモン(パラトルモン)の分泌亢進

・カルシウムなどのビタミン不足

が挙げられます。

 

つまり、骨粗鬆症とは、骨吸収>骨形成となるために起こります。

 

ちなみに、骨吸収とは、破骨細胞が骨を壊すことをいい、骨形成とは、骨芽細胞が骨を作ることをいいます。

 

カルシウム代謝射に関わるホルモンの働きは大きく分けて3つあります。

まずは、カルシトニンです。これは、骨吸収の抑制、尿細管からのカルシウムやリン酸の再吸収抑制を行います。

次に、副甲状腺ホルモンです。これは、骨吸収の促進、遠位尿細管からのカルシウムの再吸収促進、小腸からのカルシウムの吸収を間接的に促進などを行っています。

最後に、活性型ビタミンDです。これは、骨形成を促進、小腸からのカルシウムやリン酸の吸収促進、腎臓でのカルシウムやリン酸の再吸収促進を行っています。

 

骨粗しょう症治療薬はいろいろな種類があります。今回とその2に分けて、いくつか紹介していこうと思います。

カルシトニン製剤(エルカトニン、サケカルシトニン)

作用機序:破骨細胞のカルシトニン受容体刺激

効果:カルシトニン様作用

特徴:中枢性鎮痛作用あり、骨粗しょう症における寝痛に有効

 

活性型ビタミンD(カルシトリオール、アルファカルシドールエルデカルシトール)

作用機序:ビタミンD受容体刺激

効果:ビタミンD様作用

特徴:骨粗しょう症に有効