懐かしの、ヨウ素デンプン反応ってどんな反応?

懐かしの、ヨウ素デンプン反応ってどんな反応?

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

小学生の時、理科の実験で誰もが通るであろう、ヨウ素デンプン反応ですが、どんなものだったか覚えていますか。おそらく、切った生のじゃがいもにヨウ素液を垂らして、青紫色になりましたね~というものだと思うのですが、これはどのような現象が起きているのか知っていますか?

 

この反応には、電荷移動相互作用が関わってきます。分子間で電子の一部が移動したり、非局在化することで生じる相互反応のことです。電子を放出しやすい分子と受け取りやすい電子との間で生じやすいです。この代表例がヨウ素デンプン反応なのです。ベンゼンヨウ素錯体というものを形成することにより、溶液を青紫色に染めています。

 

また、この他に、分子間相互作用には、ファンデルワールス相互作用、双極子間相互作用、水素結合、静電的相互作用、疎水性相互作用などがあります。

 

 

例えば、ファンデルワールス相互作用は、電荷を持たない中性電子や原子間に働く引力や斥力の総称のことです。難しく言いましたが、引力のことです。

また、水素結合はF、O、Nなどの電気陰性度が高い分子に結合した水素との相互作用です。この相互作用はファンデルワールス力よりも強くなっています。

そして、静電的相互作用はプラスに荷電した粒子と、マイナスに荷電した粒子との間に働く相互作用です。この作用は、皆さんの知っているNaCl(食塩)に働いています。

 

 

このように、分子の間には様々な種類の相互作用が起きていて、私達の身近な反応に使われているのです。