予防接種①

予防接種①

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

最近はコロナウイルスのワクチンについてよくニュースで取り上げられているのを見かけます。では、日本の予防接種法はどのようになっているのでしょうか。

 

 

まず、免疫には能動免疫受動免疫の2つがあります。

受動免疫は、胎児が胎盤から、乳児が母乳から、母親の抗体を受け取るものや、抗血清や免疫グロブリン製剤の投与により、抗体を受け取るものがあります。反対に、能動免疫とは、過去の自然感染によって抗体産生能を得るものや、予防接種によって抗体産生能を得るものがあります。つまり、予防接種によって、能動免疫を獲得して、病原菌が入ってきた際にすぐに対処しよう!という仕組みになっているのです。

 

また、予防接種には定期予防接種、臨時予防接種任意予防接種があります。

定期予防接種は、予防接種を受けるよう務めなければならない、勧奨接種(国民の努力義務あり) です。また、市町村長が政令で定めた年齢の対象者があります。ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻しん、風しん、日本脳炎、結核、Hib感染症 肺炎球菌感染症(小児)、ヒトパピローマ感染症、水痘、B型肝炎(母子感染除く)の13疾病が対象でのA類疾病と、B類疾病があります。B類疾病は、努力義務はなく、市町村長が政令で定めた年齢の対象者に行います。インフルエンザ(高齢者)、肺炎球菌感染症(高齢者) の2疾病が対象です。

この2つの特徴は、

・定期予防接種の対象となる年齢、回数を定めています。

・定期予防接種の実施は市町村長です。

・臨時予防接種の実施(指示)は、都道府県知事または、厚生労働大臣です。

・国・地方自治体は対象疾患の特性、接種の必要性、有効性などを広報・啓発など 、十分な勧奨をすることが求められています。

今日は、定期予防接種まで紹介しました。次の記事では、臨時予防接種や任意予防接種について。また、予防接種の金額や救済の際に用いれる制度についてなどを紹介したいと思います。