痛くない検査法
- 2021.02.20
- 化学
こんにちは。
今日は化学blogをやっていこうと思います。
具合が悪い時、詳しい検査をする時にCT検査や、MRI検査、時にはエコーを行うことがあるでしょう。では、実際にこの検査はどのような原理で結果が出ているか知っていますか?今日は、皆さんの中でも受けたことのある人が多いであろう検査をいくつか紹介していこうと思います。
まずは、エコー検査です。
これは一度は経験があるのではないでしょうか。妊婦さんが検診の時に使ったり、私の場合は心臓の検査で利用したことがあります。エコー検査は、超音波診断法といいます。その名の通り、超音波を利用しています。1~20MHzの波長の超音波を身体の中に通すと、組織と組織の境界面で反射します。この反射をエコーと呼ぶのですが、この反射を利用して身体の中を画像化しているのです。この検査の特徴は、人体に影響が少なく、簡単に断層像を画像化できること、動きをリアルタイムで見ることができることです。
次にMRI検査です。
これは、体の中の水分子にある水素の時期緩和時間の差を画像処理しています。安全性が高いのですが、ラジオ波を利用しているため、ペースメーカーを埋めている人には使えません。
そして、最後はX線CTです。
これは、身体にX線を通して、透過したX線を見ています。組織によってX線の透過具合が変わるため、よく輝く部分(白く見える)と、暗くなる部分(黒く見える)が出てきます。組織での透過率は、骨>筋肉>血液>脂肪>肺 となっています。この方法は、コストが安いことがメリットです。しかし、X線を利用するため、被爆してしまい、行うのに回数制限があります。
このように、いろいろな波長の波を利用して、痛い思いをせずに体の中を見ているのです。