胃の調子が悪いときに②

胃の調子が悪いときに②

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

前回の、「胃の調子が悪いときに①」の続きからやっていこうと思います。

 

四逆湯は、胃炎、胃痛、腹痛、神経症に使います。配合されている柴胡と枳実が協力することで、胸や脇の膨満感とつかえ感を取ります。また、芍薬と甘草が協力することで筋肉の緊張を緩め、鎮痛・鎮静効果があります。

 

大柴胡湯は、体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向のある人の、胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり、頭痛、便秘、神経症、肥満症などの症状に使われます。こちらの漢方も、大黄が含まれているため注意する必要があります。

 

乙字湯は、体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のある人の、痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘、軽度の脱肛につかわれます。これは、内服による痔疾患の治療薬です。当帰による血行改善作用により、痔による肛門周囲の炎症を和らげ、血液の流れの改善をし、うっ血や痛みを鎮めます。こちらの漢方も大黄が配合されているので、注意する必要があります。

 

柴朴湯は、小柴胡湯に半夏厚朴湯を合わせたものになります。体力中等度で、気分がふさいで、咽喉・食道部
に異物惑があり、かぜをひきやすく、時に動悸、めまい、嘔気などを伴う人の、小児喘息、気管支喘息、気管支炎、咳、不安神経症、虚弱体質に使います。

そして、柴苓湯は、小柴胡湯に五苓散をあわせたものになります。体力中等度で、のどが渇いて尿量が少なく、時に悪心、食欲不振、むくみなどを伴う人の水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみに使われます。

この2つの漢方は、小柴胡湯を含んでいるので、副作用や、禁忌について注意をする必要があります。

 

このように、柴苓を含んでいる漢方は胃の調子が悪いときに使います。