漢方薬と副作用

漢方薬と副作用

こんにちは。

 

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

ここ最近の漢方薬のblogでは、代表的な漢方薬とその製剤で起こりうる副作用との関係について話していきましたが、今回は、起こりうる症状別で紹介していこうと思います。

起こりうる副作用の代表的な症状として、間質性肺炎、皮膚炎、肝機能障害、膀胱炎が挙げられます。

 

 

①間質性肺炎

 

小柴胡湯による報告が最も多い症状です。インターフェロン製剤を飲んでいる患者さん、肝硬変、肝癌、慢性肝炎における肝機能障害で血小板数が少なくなっている患者さんには使ってはいけない漢方薬が小柴胡湯です。

 

②湿疹・皮膚炎

 

過敏症として、発疹(身体にブツブツができる)、発赤(赤くなる)、掻痒(かゆい)などの湿疹・皮膚炎の悪化が起こることがあります。桂枝などの発汗作用のある生薬、人参、黄耆を含む処方で副作用が出やすくなっています。

 

③肝機能障害

 

柴胡剤などを黄芩を含む処方で発症した例が多いです。葛根湯、桂枝茯苓丸、大建中湯などの報告もあるそうです。

 

④膀胱炎様症状

 

柴胡剤が多いですが、温清飲、防風通聖散による報告もあるそうです。

 

以上が起こる可能性のある副作用の代表的なものになります。今までの記事では、副作用のように怖い面ばかりを話してしまっていたので、効果についても話していこうと思います。