新陳代謝を助ける漢方

新陳代謝を助ける漢方

こんにちは。

今日は化学blogをやっていこうと思います。

 

前回の投稿では、麻黄、甘草の配合されている漢方薬で起こる可能性のある副作用について説明しましたが、今日は、附子が配合されている漢方薬で起こる可能性のある副作用について話していこうと思います。

 

 

附子が配合されている漢方薬は、牛車腎気丸、真武湯、八味地黄丸などがあります。この名前だけ

聞くとなんのことかわかりませんが、「夜中にトイレで起きる人に」や、「体が冷える人の下腹部痛に」のようなキャッチフレーズを聞いたことはありませんか?このように、附子は、体を温め、新陳代謝の機能を高める作用を持ちます。これらの漢方薬は、以上のようなときに使われます。

 

附子は、これらの機能の反面、中毒症状が起きることがあります。しかし、心配することはありません。附子は、アコニチンという毒性成分が問題となりますが、現在のエキス製剤に含まれている附子はすべて加圧加熱処理が行われているため、普通に使っている分には危険性はほとんどありません。しかし、附子を増量している場合、子供に用いる場合は注意が必要です。

 

 

附子の中毒症状は、動悸、のぼせ、舌のしびれ、悪心などの神経毒です。また、附子の含まれている薬を飲んだときに胃の不快感が起こることがありますが、これは中毒症状ではありません。

 

基本的に通常の処方どおりに飲んでいる場合には安心して使うことのできる成分と言えます。