お菓子にも使われる漢方?

お菓子にも使われる漢方?

こんにちは。

 

今日は化学blogをやっていこうと思います。

タイトルにもあるように、漢方の中には、お菓子に使われているものもあります。それが甘草です。甘草は、エキス製剤の約7割に入っているため、同じように甘草の含まれている薬剤との併用には注意が必要です。

 

例えば、乙字湯、小青竜湯、人参湯、半夏瀉心湯など様々な漢方薬に使われています。甘草はかぜ薬、解熱鎮痛消炎薬、痰を取り除く薬、胃腸の働きを助ける薬とみなされる処方に配合されています。

甘草に含まれている成分である、グリチルリチン酸は、尿細管でカリウム排泄促進作用を持ち、血清カリウム値を低下させるため、低カリウム血症、ミオパシー、偽アルドステロン症を起こしやすくなります。

いやいや、何を言っているんだ、という方に、身体の中に一定の量が必要とされるものがおしっことして出てしまうようになり、その結果、手足がむくんだり、しびれる、体がだるいなどの症状が出ることがあると思っていてください。

このような症状のある患者さんには1日2.5gを超える処方は禁止されています。しかし、甘草はお菓子に含まれているものもあるので、他の薬との併用以外にも注意が必要です。