麻黄が配合されている漢方薬で起こる可能性のある副作用
- 2021.01.30
- 化学
こんにちは。
漢方薬には様々な漢方が配合されていますが、その中でもよく使われる漢方がいくつかあります。今回はその中の1つである麻黄の副作用について話していこうと思います。
麻黄が配合されている漢方薬として、葛根湯、小青竜湯、麻黄湯、防風通聖散などがあります。この中でも、葛根湯や防風通聖散は有名なので聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。
麻黄は高齢者や胃腸の弱い人で副作用が起こりやすくなっています。
麻黄の主成分はエフェドリンというもので、交感神経を興奮させ、中枢興奮の作用があります。とても大雑把に言うと興奮してテンションが上がっている状態にさせるイメージです。
この興奮作用を狙って使うのですが、反対にこれに起因する不眠、動悸、頻脈、興奮、血圧上昇、発汗過多、排尿障害などが副作用として出てきてしまいます。そのため、症状の重い虚血性心疾患の患者さんには用いるべきではありません。
また、漢方を使っている方には、他の薬と併用している方もいると思います。その際には、麻黄や成分であるエフェドリンなどとの薬との併用を気をつけないといけません。
このように、麻黄の興奮させる作用を使って治療を行いますが、作用が強い分、注意が必要な漢方です。
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