漢方医学における診療の仕方①
- 2021.01.30
- 化学
こんにちは。
今日は、漢方医学における診療の仕方について話していこうと思います。
漢方医学の代表的な診療の仕方には4つあり、望診、聞診、問診、切診と言われています。
まず、望診は、視覚によって情報を得ること、つまり、観察することです。患者さんの動作や容姿から、眼光、顔色、皮膚の具合、爪、舌の観察など、いろいろな角度から詳細に見ます。
例えば、皮膚は、色つやがよく、適度な湿り気があることが正常と言われています。それに対して、皮膚が乾燥し、血色が悪いと、血が足りていない状態と考えられますし、反対に、皮膚の色素沈着、赤くなる、痔などの状態は、血流が悪くなっているとみなされます。
血虚、つまり、血が足りていない状態だと、爪は割れやすかったり、2重になったり、変形、もろくなることがあります。これも診断には大切な観察ポイントとなります。
次に、体格・顔色についてですが、健康な人は、一般に栄養状態がよく、筋肉があり、痩せていたとしても、筋肉がしっかりある人のことを言います。反対に、身体が弱い人は、肥満体型で筋肉にしまりがなく、色が白く、骨格が細く、血色が悪い人のことを言います。
最後に、舌にはたくさんの健康状態に対する情報が入っています。舌の湿り具合で脱水状態を確認したり、色によって、貧血や胃腸の状態を確認することができます。みなさんの中に舌に白い苔、いわゆる舌苔がある方はいないでしょうか。これは胃腸の働きが衰えていることを意味します。ぜひ自分の舌の状態を確認してみてください。
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