漢方における、疾病のステージ分類

漢方における、疾病のステージ分類

こんにちは。

 

漢方における病気のステージ分類は、病気の原因に関係なく、生体の症状の出方によって分類されています。つまり、現在の医学では明らかに原因の違う疾病でも、生体の反応パターンが同じであれば、同じステージに分類されます。

六病位は、この疾病のステージ分類のことを言いますが、対処方法は、「汗」、「吐」、「下」、「和」、「補」の5種類があります。

 

 

「汗」法は、身体を発汗させることによって治療を行う方法です。風邪やインフルエンザに対して、葛根湯、桂枝湯、麻黄湯などの発汗させて熱を下げる薬を使い、治療します。

 

「吐、下」法は、病気が体の奥まで侵入した場合で、特に、胃腸が悪くなった時に使われます。吐かせる、もしくは、下させる事により治療します。下法は、大賞、芒硝の含まれる処方(大承気湯、調胃承気湯、大黄甘草湯など)が使われます。吐く方法は、毒物摂取による中毒で行います。

 

「和」法は、今まで說明してきた、汗法、吐法、下法を用いることができない時に使われます。病気を中和する方法と言われています。

 

 

 

このような方法で、漢方薬は病気に対応しているのです。