風邪の初期症状に効く代表的な漢方製剤
- 2021.01.24
- 化学
こんにちは。
だんだん寒くなってきましたね。インフルエンザや風邪が流行ってくる季節なのではないでしょうか。今日は、風邪の初期、漢方医学で言うところの、太陽病期の時によく使われる漢方製剤を紹介したいと思います。
西洋の医薬品では、「風邪」という症状に対して薬を処方しますが、漢方では、同じ風邪でも、その人によって、症状の出方によって、処方を変えます。
ここでよく使われる、代表的な製剤は、麻黄湯、葛根湯、小青竜湯、桂枝湯があります。
体にとってより効果の強い薬から弱い順に並べると大まかにこのような感じになります。
まず、麻黄湯は、自然に発汗がなく、脈がしっかりしている人に対して、喘息、関節痛、鼻血、喉の痛みなとの症状がある場合に使われます。
次に、葛根湯は、麻黄湯と同様に、自然に発汗がない人に対して、首の後ろや、背中が強くこる時に使われます。「風邪のひき始めには葛根湯」という言葉はお馴染みかもしれませんが、葛根湯は風邪以外にも、肩こりにも処方されることがあります。
小青竜湯は、自然に発汗が比較的ある患者に使われ、喘息や咳、水のような鼻水が出るときに使われます。
最後に、桂枝湯は、自然に発汗がある患者に対して、頭痛、のぼせ感の症状がある場合に使われます。
このように、漢方薬は、ただ1口に風邪言っても、様々な処方の仕方があるのです。
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