呼吸興奮薬
- 2020.07.24
- 化学
こんにちは。
今日の化学blogは呼吸興奮薬について話していこうと思います。
呼吸興奮薬は過度の呼吸抑制が起きた状況の時に使います。この過度の呼吸抑制が起きた時に呼吸を回復させなければ死に至るため、とても大切な薬です。
呼吸抑制はショック、麻酔、中枢神経抑制薬を使ったときなどに起きます。例えば、手術中、手術後の痛み、外傷による痛みには麻酔を使いますが、その覚醒には呼吸興奮薬を使います。また、分娩時の痛みなどの急性痛に麻酔を投与することがあるのですが、新生児の呼吸抑制がおきてしまうため、それにも使います。
主に使う薬剤は、ジモルホラミンとドキサプラムがあります。能の延髄には中枢性化学性調節をおこなう呼吸中枢があります。主に二酸化炭素分圧の上昇を行います。延髄が刺激されると動脈血中の二酸化炭素分圧が上がるのです。すると呼吸量が増えるのです。ジモルホラミンはこの呼吸中枢を興奮させる中枢性呼吸興奮薬です。新生児仮死、催眠薬中毒、肺炎、麻酔使用時の呼吸障害および、循環機能低下に適用があります。
それに対して、ドキサプラムは化学受容器を介して呼吸中枢を興奮させる末梢性呼吸興奮薬です。頚動脈小体や大動脈小体などの末梢化学受容器は刺激されることによって動脈酸素分圧を低下させます。ドキサプラムは、麻酔時、中枢神経抑制薬による中毒における呼吸抑制や覚醒遅延に適用があります。
「お化けに結末ドキドキ、エンジョイホラー」と覚えてみましょう!
化け;化学受容器
結末;末梢
ドキドキ;ドキサプラム
エンジョイ;延髄
ホラー;ジモルホラミン
です!笑
また、がんの痛みを強力に和らげるために使用する薬として、モルヒネを使いますが、これは呼吸抑制をしてしまいます。痛みを感じさせなくするスイッチをμ受容体といいます。これは能に存在するオピオイド受容体に1種であり、モルヒネはこの受容体に結合して痛みを感じなくさせています。このオピオイド受容体拮抗作用があるのはナロキソン、レバロルファンです。いわゆるモルヒネの解毒薬というわけです。
以上が主に使われる呼吸興奮薬です。
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