感染症⑧
- 2020.06.14
- 化学
こんにちは。
前回の記事で、院内感染の予防策として、標準予防策と感染経路別予防策の2つがあると説明しました。標準予防策は、全ての患者に適用されるもので、どんな時でも医療従事者が徹底しているものです。
今回の記事で説明するのは、感染経路別予防策です。これは、標準予防策に加えて特別な対応が必要となる伝染系病原体の感染経路遮断をするものです。感染力が強く、重篤な病気を引き起こす感染症患者を対象にした予防策です。
大きく分けると、接触予防策、飛沫予防策、空気感染予防策の3つがあります。
接触感染は、直接・間接的に接触して伝播します。これを予防するのには、できれば個室に収容し、無理な場合はコホーティングを行うこと。手袋の着用や、消毒を患者ごとに行うことが挙げられます。
飛沫感染は、会話、くしゃみ、咳などで伝播するものです。上記に加え、ベット間の距離を1〜2m以上離すこと。そして、患者の1m以内に近づく場合にはサージカルマスクを着用します。
空気感染は、空気の流れにより拡散され、伝播するものです。個室で、できれば陰圧病室にします。また、患者自身にもサージカルマスクの着用をしてもらいます。結核の場合は、全ての面会者、医療従事者はN95マスクを使います。
以上、この記事を含め3つの記事で説明したように院内感染の防止策はたくさんあるということが分かりました。
それでも、やはり病院は様々な患者がいて、様々な菌があるところなので、私たち自身もしっかり予防して、周りに広めない、周りからもらわないように対策をして病院に行くことを心がけることが大切だと思います。
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