消化器疾患①

消化器疾患①

こんにちは。

 

今日は病気について書いていこうと思います。消化器疾患(肝臓、胆嚢、膵臓)はかなりの数あり、患者数も多いです。今日はその中でも胆嚢と膵臓の病気について話していこうと思います。

 

そもそも胆嚢ってなに?と思う方もいると思います。胆嚢は、胆汁を一時的に貯めておいて、食後一気に胆汁を出すことで消化をスムーズに行う器官です。ここで多い疾患は大きく分けて3つあり、石、炎症、癌に分けられます。

石とは、胆嚢・胆管結石のことを言います。主に、コレステロール結石が多く、溶血性貧血の際はビリルビン結石ができることもあります。食後、胆嚢から胆汁が出るときに、石が総胆管に詰まって、胆汁の渋滞が起きるため、食後30分から2時間ほどで、かなり痛い右上腹部痛が起きます。痛みを取る対処療法としては、抗コリン剤、NSAIDS、オピオイド系薬を使います。しかし、これらは石を無くすことはできないので、もし、石が小さい場合は、ウルソデオキシコール酸で溶かします。基本的には胆嚢を摘出する手術が主流です。胆嚢を取っちゃっていいの?と思う方もいると思いますが、胆嚢は一時的に胆汁を貯めておくだけなので、ある方がもちろんいいですが、なくても凄く問題が起きるというわけではありません。

炎症は、胆嚢・胆管炎のことを言います。大腸菌、クラブシェラなどによる細菌感染症です。石が原因のことが多いです。これは結石と違って、高熱が出たり、痛みは食後に限りません。また、黄疸や痛みで深呼気不可になることもあります。外科的治療や胆汁排泄効率の良い抗生剤を使って治療します。

癌は、胆嚢・胆管癌を言います。石がリスクファクターになります。これには良い化学療法がないため、早期発見して手術することが望ましいです。

 

 

以上が胆嚢疾患で多いものです。この記事ではここまでの説明にしようと思います。次の記事では膵臓疾患についてお話ししようと思います。