予防医学
- 2020.05.26
- 化学
こんにちは。
今日ではコロナウイルスの感染拡大により、予防医学が注目されつつあります。以前から高齢化により、予防をすることの大切さは注目されていましたが、さらにそれが大きくなったように感じます。予防医学とは、健康と疾病状態の前段階を対象とします。
予防には、一次予防から三次予防まであります。
一次予防は、異常が見られない健康な人(感受性期)を対象としています。例えば、一時段階では、健康増進を行うために、対策として、健康教室、小児の発達への配慮、結婚相談、性教育、遺伝相談などです。第二段階ではら特異的予防として、予防接種や、母子健康手帳の配布、職業病予防などを行っています。具体例としては、がん予防のために、減塩指導、栄養バランス、公害防止があげられます。また、脳卒中予防として、適切な運動、過労の防止、居住環境の改善があります。さらに、AIDS予防として、性教育、献血、臓器提供者のHIV抗体検査、母子感染の予防などがあげられます。
二次予防は、疾病に罹患していながら無自覚な有病者、健康と臨床的疾病の境界領域にいる者(疾病予備軍)および臨床的疾病患者を対象としていて、早期発見による早期治療を促しています。対策としては、スクリーニング、サーベイランスなどです。具体的には、がん予防では、各癌の検診、早期治療などがあげられます。また、脳卒中予防では、血圧測定、心電図検査、眼底検査などです。さらに、AIDS予防として、ハイリスク者のHIV抗体検査、医療事故後の追跡的HIV抗体検査、日和見感染の予防などがあげられます。
三次予防は、疾病を発症した患者を対象として、その治療の過程または治療後における機能維持や回復を目的として、能力低下防止とリハビリテーション(機能回復訓練)を行うものです。具体例としては、がん予防で、定期検診(再発および転移防止)、機能障害に対するリハビリテーション、手術後の欠損、障害に対する補助具の利用などです。また、脳卒中予防では、雇用促進、在宅機能訓練、デイサービスなどがあります。さらに、AIDSでは、感染者、患者、家族のQOLの向上、カウンセリングサービス、生活支援、血液製剤によるHIV感染者などに対する救済給付、社会的差別の回避と人権擁護などがあげられます。
このようにして、様々な予防医療により、なるべく病気にかかる患者を減らすこと、かかっても早期発見早期治療により、悪化させないことを目標にして、健康な生活を維持する対策がたくさんされているのです。
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