気管支喘息①

気管支喘息①

こんにちは。

 

今日の化学blogは気管支喘息について話していこうと思います。私は小さいころに喘息になってから、中学生の時にぶり返し、今も定期的に苦しめられています。酷い時は夜寝ることができなくなりますし、学校に行くこともできません。この辛さは同じ気管支喘息患者にしかわからないと思いますが、喘息はどのようなもので、なぜ起こるのか、どんな治療があるのか説明していこうと思います。

 

そもそも、喘息とは、気道の慢性的な炎症による気道過敏症の亢進により、様々の刺激で発作性の可逆的気道狭窄が生じる疾患です。喘鳴を伴う呼吸困難が主症状です。つまり、喘息の発作は氷山の一角で、普段は水面下に隠れている状態になります。

気管支喘息は、換気障害の1つで、閉塞性障害に分類されます。息を吸うことはできますが、吐き出すことが困難な障害です。

 

喘息には大きく2種類あり、アトピー型非アトピー型があります。アトピー型は、以前の記事で説明した、Ⅰ型アレルギーの機序で起こります。10歳以下の小児に多く、成長と共に多くが軽快します。それに対して、非アトピー型は、冷気吸入、たばこの煙、排気ガスなどの刺激で誘発されます。こちらは成人以降の発症が多いです。

 

発作の引き金は、ハウスダスト、花粉、たばこの煙などの気管刺激物質や、気温、気候の変化、時間帯(夜間や明け方)などがあげられます。私自身、朝や昼間よりも、夜になっていくにつれて呼吸が苦しくなることを実感しています。これは、喘息の特徴の1つでもあります。夜は、交感神経よりも、副交感神経の働きが強くなります。そのため、副交感神経の緊張により、気管支が収縮してしまいます。また、明け方の急な冷え込みも気管支を刺激して、収縮させてしまう原因になります。小児喘息の原因は、家の埃、犬猫のペットの毛、たばこやその他の煙、家族関係などの心理的因子があげられます。統計学的には、たばこを吸う人のいる家庭では1歳未満の子供に喘息発作が多いことがわかっています。室内環境の改善が小児喘息を防ぐ鍵になるのです。

また、解熱鎮痛薬によって引き起こされる副作用の1つであるアスピリン喘息というものがあります。アスピリン、ロキソニン、ボルタレンなどの解熱鎮痛薬は、アラキドン酸が痛みや炎症の原因であるプロスタグランジンになるための酵素であるCOXを阻害します。すると、アラキドン酸はロイコトリエンというアレルギー症状を引き起こす物質に変わります。これが、喘息発作や、鼻症状を起こすことがあるのです。

 

気管支喘息の検査において、喘息の場合、好酸球が増え、血清IgEが高値になります。また、ピークフロー値、一秒量、一秒率が低下します。

 

 

以上が気管支喘息の主な症状、原因です。

気管支喘息の薬物治療については次の記事で話そうと思います。