トクホと機能性表示食品の違い

トクホと機能性表示食品の違い

こんにちは。

 

よく人が伸びをしているマークでお馴染みのトクホがありますが、これはどんなことが保証されてるマークなのかご存知ですか?また、似たような名前の食品で機能性表示食品がありますが、このトクホ(特定保健用食品)との違いはなんなのかご存知ですか?

今日はこの2つの違いについて話していこうと思います。

 

 

まず、特定保健用食品には消費者庁のマークが付いています。そして、国の審査があり、消費者庁長官が許可を出しています。有効性、安全性、機能性の評価として、最終製品による人での試験を実施し、科学的に根拠を示す必要があります。しかし、トクホは事業者(企業・団体など)が情報を公開することは義務付けられていません。トクホの例として、①体脂肪・中性脂肪、体脂肪を減らすのを助ける、体に脂肪がつきにくい、血中の中性脂肪の上昇をおだやかにする など②血圧、血圧高めの方に③血糖値、血糖値が気になる方へ、糖の吸収をおだやかにする など④コレステロール、コレステロールを低下させる など⑤歯、歯を丈夫で健康に保つ など⑥整腸、おなかの調子を整える など⑦骨、骨の健康を大切にする方に など⑧ミネラル、ミネラルの吸収を助ける など⑨肌、肌が乾燥しがちな方に などがあげられます。

 

 

一方、機能性表示食品は、消費者庁許可のマークがついていません。パッケージに「機能性表示食品」と表示されています。国の審査はないですが、事業者(企業・団体など)の責任で消費者庁に届出をされています。有効性、機能性、安全性の評価として、最終製品による人での試験または文献や論文を引用することによって科学的に根拠を示す必要があります。ただしこれは、消費者庁長官の許可を受けたものではありません。そして、事業者(企業・団体など)が情報を公開することが義務付けられています。機能性表示食品の例として、特定保健用食品以外に届出があった機能の一例をあげてみます。①目、ピント調節サポート など②関節、関節の動きの悩み緩和 など③精神的ストレス、一時的なストレス軽減、緊張感の軽減 など④身体的疲労、運動による疲労の軽減、一過性の身体的疲労の軽減 など⑤記憶力、記憶の精度を高める、記憶力の維持 など⑥体温、体温の維持 など⑦肝臓、健康な肝臓機能の維持 など⑧筋肉、筋肉を作る力をサポート など⑨腰、日常生活で生じる腰の不快感を改善 などがあげられます。

 

 

このように特定保健用食品と機能性表示食品はなんだかどちらも同じようなものに感じてしまいますが、調べてみると、国が認めているものか、事業者が届け出をしただけのものか、など違いが色々あります。どっちだから信じるなとか、効果がないなんてことはありませんが、このような食品で痩せるなどは考えない方がいいのではないかなと思います。あくまで補助ですので、自分の意識を上げるためのものだと思って食べることをお勧めします。