カラー剤の仕組み

カラー剤の仕組み

こんにちは。

 

先日、髪の毛をブリーチ剤で脱色できる仕組みについてお話ししましたが、今日はどうやったら色が入るのか、カラー剤について調べたいと思います。ブリーチをして色を抜くだけでは基本的にあまりいい色になることはなく、なんだかオレンジっぽくなってしまいますよね。よくスーパーサイヤ人みたいって例えますが、まさにその通り、そんな髪色で外を歩くのは恥ずかしい…。今日調べたのは自分で染めることのできるカラー剤についてです。では、いってみましょう!

 

まずカラー剤は1剤と2剤という2種類に分類されていて、それらを混ぜることによって薬が反応するようになっています。1剤には酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤というものが入っており、2剤には過酸化水素と呼ばれるものが入っているそうです。この2種類を混ぜることにより、浸透、発色、ブリーチと3つの作用が起こります。

 

最初に1剤の中に入っているアルカリ剤が、キューティクルを開き、混合液を髪内部に浸透させます。その後に、アルカリ剤と過酸化水素が反応し、酵素を発生させます。その酵素がもともとある染める前の髪色を脱色させるのと同時に、染料が発生します。発生した染料の分子がくっつき合い、キューティクルの隙間から出られなくなり、色が定着します。これがカラー剤によって髪に色が入る仕組みです。ブリーチの反応も入っているため、黒髪にカラーをしてもある程度が染まるんだなということがわかりました。

 

ちなみにカラーリングでダメージする原因ですが、1剤の中に入っているアルカリが、水道水などに含まれる金属イオンに反応し、シャンプーをしても流しきれず、髪に残ってしまったり、キューティクルを開き、メラニン色素を破壊するときに、一緒に内部組織を壊してしまうなどがあげられるそうです。

 

一般的にカラー剤は明るいカラーの方がダメージします。イメージになりますが、8レベルのカラー剤では、1本の3分の2がアルカリ剤で、残りの3分の1が酸化染料となっているそうです。こちらは酸化染料がしっかり入っているため、色も濃く入ります。13レベルのカラー剤は、ほぼアルカリ剤で、酸化染料は本当に少ししか入ってません。なので明るくなりますが色味は薄くなります。美容師さんと色味を決める際、どのくらい色味を出したい?と聞かれることが多かったのですが、このようにトーンが上がるほど色味が薄くなるためだったのだなと知りました。

アルカリが多い明るいカラーの方がダメージしやすいです。先日説明した、ブリーチがその究極系です。

 

 

今回ブリーチ剤やカラー剤について調べてみて、次美容室に行った時に美容師さんとより深くその日に入れるカラーについて話せるなぁと思いました。美容室に行くのが楽しみです。