ブリーチ剤の仕組み

ブリーチ剤の仕組み

こんにちは。

 

先日、久しぶりに美容室へ行ってきました。しばらく学校がないのでブリーチして春らしいカラーにしようかなと思い、綺麗なカラーにしてもらいました。そこの美容室はかなり長く行っていて、その日もお休みの日に空けてもらったのでお客さんは私だけだったので色々お話することができました。私が行った詐術中で、ブリーチがあったのですが、根元と毛先の方で薬剤を変えて抜いてるんだよ〜と言っていました。ブリーチ剤にも色々種類があるんだなーと思ったのですが、何が違うんだろうと疑問に思い、聞いてみました。その美容師さん曰く、過酸化水素の量によって抜け具合が変わってきて、塩基になるほどよく抜ける、と言っていました。

その原理が知りたくなったので、今回はブリーチ剤で色が抜ける原理を調べてみました。

 

 

そもそもブリーチは、日本人の黒髪に様々な色味を入れる場合、毛髪中のメラニンを漂白する必要があるのでやっています。黒髪に色を入れても綺麗にのらないから綺麗に白くしてからカラーをしているのです。ブリーチは酸化脱色といって、過酸化水素の酸化力によってメラニン顆粒を破壊することによってできるそうです。

過酸化水素は水より水素が1つ多い薬品で、酸化というのは酸素を与える化学反応のことです。過酸化水素はH2O2→H2O+Oという風に酸素を放出することによって酸化剤として作用します。この酸素の力で、毛髪中のメラニンが破壊され、毛髪の色が茶髪や金髪になっていくと言う原理みたいです。

過酸化水素は塩基性状態で活発に分解して酸素を出すという性質がありますが、酸性状態ですと反応性が低くなります。

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染毛用のブリーチ剤の使用前はやや酸性状態(pH3~4くらい)に調整されています。これは、容器に入っているうちにどんどんH2O→H2O+O反応が起きてしまったら、製品の長期保存ができませんし、容器も膨れて破裂してしまう危険もあります。つまり、この酸性の過酸化水素を毛髪に塗布しても、あまりブリーチ作用は起きません。使用する段階になって、アルカリ性になるようにアルカリ分がたくさん含まれている第1剤を酸性状態の薬剤に混合して、塩基性にすると、過酸化水素の反応が活発になり、ブリーチができるという仕組みなのです。

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基本的にブリーチ力は、混合したブリーチ剤の、過酸化水素の濃度と塩基性分が共に高いほど強くなります。塩基性剤の種類や、作用時の温度もブリーチ力を左右する原因となるそうです。これが美容師さんが言っていた、塩基性が強い方が色が抜けやすいの意味だったんだなとわかりました。また、ブローチをしている際、手の体温で色が特に抜けにくいところを温めていてくれましたが、温度がある方が色が抜けやすくなるそうです。しかし、ドライヤーみたいな強い熱で温めてしまうと痛みの原因になってしまうので、場合によりますが、体温くらいがちょうどいいと言っていました。

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ブリーチ剤も化学の力を利用しているもので、美容師さんもこうやって勉強しているんだな、と思いました。私みたいに普段から化学を専門に勉強している側からすると凄く楽しそうな世界だなぁと思いました。