水族館の罠・・・

水族館の罠・・・

こんにちは。

 

雑誌やテレビなどで、デートスポットとして水族館がよく紹介されているのを見かけませんか?これには色々理由があると思います。もちろん、面白いから、綺麗だから、ロマンチックだから、会話のネタがいろいろあるから…などですよね。ただ、水族館は、人間の錯覚を利用して、よりデートを盛り上げてくれる場所でもあるのです。ポイントは、暗闇では瞳孔が広がるといるところにあります。

 

 

では、なぜ瞳孔の大きさが光によって変わるのでしょうか。

 

一般的にいう黒目は、瞳孔と虹彩を合わせた部分のことです。そのうち瞳孔とは、黒目の真ん中にある、透き通った黒い部分のことです。どんなに目の色が明るい外国人の方でも、よく見てみると瞳孔は黒く見えるはずです。

目と脳は、視神経と動眼神経という2種類の神経でつながっています。目に入った光は、視神経を通って脳に刺激として伝わります。すると脳は、脳から出ている動眼神経を通して、目から入る光の量を調節する指令を出します。その指令によって、虹彩が縮んだり、緩んだりさせることで、瞳孔の大きさは変わっています。虹彩が縮む、つまり、黒目の周りの茶色い部分が狭くなると、瞳孔が開いている、大きい、ということになります。また、虹彩が緩む、つまり、黒目の周りの茶色の部分が広くなるのは逆のことで、瞳孔が小さいということになります。私たちはこのようにして目から入る光の量を調節しているのです。

 

また、瞳孔を拡大する筋肉は、α1アドレナリン受容体の交感神経刺激によって放射状筋肉の収縮が起こり、続いて瞳孔が散大する仕組みになっています。アドレナリンって聞いたことありませんか?なんだか、興奮した時に出るイメージがありますよね。大雑把に言ってしまうと、これで合っています。ですので、反対に考えると、瞳孔が開いていると興奮してる状態だと脳は錯覚を起こします。水族館のような暗い空間で、瞳孔が広がり、そんな状態で相手を見た時、身体は興奮してると思っているので、なぜかいつも以上にドキドキしているように感じてしまうのです。あれ?私はこの人のこと好きなのかもしれない、と思いやすい環境だということです。

 

それに、カラーコンタクトで黒目を大きくするくらいですから、黒目は大きい方が可愛いと思われやすいですよね。

 

 

以上のように、いつもより相手が可愛く見え、そしてドキドキしてしまう、そんな環境がまさに水族館なのです。水族館は、人の錯覚を利用した、絶好のデートスポットだと言えます。