漢方薬とは
- 2021.01.23
- 化学
こんにちは。 前回の、記事では、漢方医学と西洋医学の違いについて説明しましたが、では、漢方医学は日本でどのように伝わって来たのでしょうか。 まず、漢方医学の発展には、日本の地理的な位置が大切になってきます。日本は島国ですが、韓国、中国と近いのは周知の事実ですよね。 漢方医学は、中国起源の伝統医学である、中医学医療をもとにして日本独自に発展しました。これは、奈良時代以降に伝来したと言わ […]
こんにちは。 前回の、記事では、漢方医学と西洋医学の違いについて説明しましたが、では、漢方医学は日本でどのように伝わって来たのでしょうか。 まず、漢方医学の発展には、日本の地理的な位置が大切になってきます。日本は島国ですが、韓国、中国と近いのは周知の事実ですよね。 漢方医学は、中国起源の伝統医学である、中医学医療をもとにして日本独自に発展しました。これは、奈良時代以降に伝来したと言わ […]
こんにちは。 前回の記事の続きで、今回は診断のものさしである、陰陽、虚実、表裏、寒熱について説明していきます。 まず、陰陽です。 陰は、漢字の通り、体の反応が非活動性、寒性のことを言います。例えば、寒がりで厚着を好む、顔面が蒼白、低体温、脈が遅い、下痢、尿が頻回で多量に出る、これらの症状が当てはまります。 陽は、陰と反対で、体の反応が活動性、熱性のことを言います。例えば […]
こんにちは。 漢方医療の用語ってなんだか古典のような言い回しで、よくわからないことはありませんか?私自身、勉強していて、「あれ?文系になったんだっけ?」と思ってしまうくらいでした。今回の記事では、漢方薬を自分で勉強していく時に少しでも理解できるように説明していきたいと思います。 まず、基本の用語です。 証・・・総合的な診断結果 気血水・・・体のバランス 四診・・・診断方 […]
こんにちは。 前回の記事で、世界には様々な伝統医学があると書きましたが、日本で広く伝わっている伝統医学には、漢方医学があります。では、漢方医学と西洋医学にはどのような違いがあるのでしょうか。 まず、西洋医学の特徴を表すキーワードとして、理論的、機械的(局所的)、普遍的、客観的、合成品、単一製品があります。 西洋医学は、様々な実験に基づき、根拠を持って、「この成分は、この […]
こんにちは。 五臓六腑に染み渡るって言葉、有名ですが、一体なんだか知っていますか? この言葉は、体中に染み渡ることから、身にしみて深く感じることを意味します。お腹に染みるほど美味しい時などに使われます。 では、五臓六腑とはどこのことを指すのでしょうか。 五臓六腑とは、漢方では内臓の総称です。 五臓とは、肝、心、脾、肺、腎のことを言います。 ま […]
こんにちは。 私の所属する研究室の教授が、漢方に詳しい方なので、最近、漢方学に関する勉強をすることが増えました。 皆さんが日常的に接している医学の多くは、西洋医学ですが、医学は長い歴史の中で、色々な形のものが生まれました。今日は、いろいろな種類の医学について勉強していきたいと思います。 私達が日常的に1番多く接している、西洋医学以外の多くの医学を、伝承医学と呼びます。例えば、漢方医療 […]
こんにちは。 今日の化学blogは去痰薬についてです。 痰、喀痰は粘液の1種で、動物の粘膜から分泌されるネバネバした流体です。色は透明色から黄色で、呼吸器系で作られた粘液に限り、鼻腔由来のものではなく、特に唾によって出されるものです。 9割が水で、残りの多くはムチンと呼ばれる糖タンパク質です。ムチンはフコースとシアル酸で構成され、この2つの比率が変わるとネバネバしてしまいます。そのた […]
こんにちは。 今日の化学blogは鎮咳薬です。咳には2種類あり、痰のない乾性咳と痰のある湿性咳です。鎮咳薬を使うのは乾性咳の方です。反対に湿性咳に鎮咳薬を使ってしまうと痰の喀出を妨げてしまい、窒息の恐れがあります。そして、鎮咳薬には麻薬性中枢性鎮咳薬と、非麻薬性中枢性鎮咳薬があり、後者の方は依存性がありません。 主な鎮咳薬は、 ・麻薬性 モルヒネ、ジヒドロコデイン、コデ […]
こんにちは。 今日の化学blogは呼吸興奮薬について話していこうと思います。 呼吸興奮薬は過度の呼吸抑制が起きた状況の時に使います。この過度の呼吸抑制が起きた時に呼吸を回復させなければ死に至るため、とても大切な薬です。 呼吸抑制はショック、麻酔、中枢神経抑制薬を使ったときなどに起きます。例えば、手術中、手術後の痛み、外傷による痛みには麻酔を使いますが、その覚醒には呼吸興奮薬を使います […]
こんにちは。 前回の記事で片頭痛の特徴と起きるメカニズムについてお話しましたが、この記事では治療について話したいと思います。 片頭痛が起きる時にセロトニンの量が変化しているとお話しましたが、症状が起きた時にまず第一に服用する薬がまさにセロトニンを調節するものです。それがトリプタン製剤です。これは、セロトニン1B受容体に作用し、拡張した血管を収縮させます。さらに、セロトニン1D受容体に […]